大学でいったん宮崎を離れましたが、「就職は地元の延岡市で」と考えていました。工業系の大学に進んだほどモノづくりが好きで、学生のときには車の部品を作ってみるなど、ずっとモノづくりには関わっていました。当社は延岡市の中でも大手なので、名前は知っていました。当社が地元の会社だったということも、私が宮崎で就職を決めた理由だといえます。
入社1年目は工場勤務だったので、実家から通いました。2年目の今年からは現場での仕事になったので、ほとんどホテルや宿泊所での暮らしです。生活面だけで言えば大変です。現在の現場は一ツ瀬川沿いの西米良村。今年は特に災害が多く、現場に通うだけでも片道1時間ほどかけることが何度もありました。でも現場の職人さんたち含めみんな宮崎の人なので、災害からの復旧や、地元の発展のために「自分たちがやらなきゃ!」と、ひたすら頑張っています。
私は現場監督です。図面を見ながら作業員さんたちに指示をして、工程管理や安全・品質管理などを行っています。例を挙げると橋梁工事の場合、鉄の橋桁を現場で組み立ててクレーンを使って架設しますが、持ち上げる重さが決まっているので、その重量以内に組み立てなければいけません。そのための指示や調整、管理を行います。仕事は現場主義で、実際に動きながら覚えなくてはなりません。不安もありましたが、周りの先輩たちや職人さんたち全員で私を育てようとしてくれています。やりがいより覚えることの方が多いですが、何もない状態から施工し、完成した橋や歩道橋を誰かが利用していると思えたときには、役に立てた喜びを感じました。そのうち私だけの指示と力で、現場を回していけるようになりたいです。
就活の時期に、県内企業が掲載された求人サイトがあることを知りました。そこで当社の求人を見つけ、夏のインターンシップに参加して、工場で発電所に使う超大型タンクの配管溶接を見せてもらいました。その後、冬のインターンシップにも参加し、実際の橋梁工事の現場に行きました。その時に「みんなが使う橋を造る」ことへのやりがいを聞き、私も「そんな仕事をやってみたい」と感じました。就活は当社1本でした。まだ、どこに行きたいかを決めかねている場合は、インターンシップに参加できる企業があればどんどん参加して、実際の仕事に触れてみてください。最初はまっさらな気持ちのままで、心に引っかかる何かを探してみるといいですよ。
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