2022年12月6日

宮崎産業経営大(宮崎市)の就職総合支援センターで学生の相談に対応している就職アドバイザー荻窪小百合さん(49)は「自分の言葉で『この会社で働きたい』という思いを伝えられるかが大切」と強調。SNSの普及で長文を書くことが不慣れな学生が多く、インターネットに掲載されている志望動機などの例文を安易に引用する学生も少なくないという。荻窪さんは「参考にするのは大事だが、それだけだと書き手の人となりが見えない文章になる」と指摘する。
荻窪さんのお勧めは、第三者との会話から自分なりの言葉や考え方を見つけてもらうこと。「会話からその人らしい言葉遣いやキーワードを見つけ、それらを文章に使うといい」とアドバイスする。
コロナ禍でアルバイトなどができず「学生時代に頑張ったこと」の質問に悩む人には、「毎日授業に出たことや単位を取りきったことなども立派なこと」と荻窪さん。「話し相手に困れば、大学ややハローワークが助けてくれる。自分らしく、熱意がこもったESを心がけてほしい」と話す。