小学生の時に出席した結婚式で、花嫁に花束を渡す係をして拍手喝さいされ、感動している私に母が結婚式を作る仕事があることを教えてくれました。その時は「そうなんだ」ぐらいの気持ちでしたが、その後、結婚式に出席するたびに興味が湧きました。仕事として考えてみても、誰かを喜ばせること、人に喜んでもらうことが好きだったので、ブライダルはピッタリだと思いました。県外就職の気持ちは全くなく、地元企業に絞っていたとき、地元のブライダル企業のプランナー発表会がありました。そのイベントでの当社スタッフの雰囲気がとても良く、ここで働きたいと思いました。
家族や友人がいるので伸び伸びしています。仕事では知人や友人の式を担当することもあり、今年も友人がフォトウェディングをしました。仲の良い子で以前から式はしないと聞いていたので、撮影のために使ったチャペルに2人に内緒でご家族と少数の友人を呼んでおきました。性格をよく知った友人なので、その子が許すだろうという範囲内でしたが、サプライズに2人と来た人たち、私も感激して一緒に号泣しました。ご家族や友人たちに協力をお願いしたり、内緒でいろいろ準備したりとやることはたくさんありましたが、2人の笑顔が見たい一心でした。そんなお手伝いができて、みんなの喜びを感じられるのも地元で働いているからだと思います。
この仕事にはいくつかのセクションがあります。私が最初に就いたのはプランナーで、式の企画を行います。去年からプランナーに加えて衣装の担当をしています。各衣装の特徴や扱い方、着方、お手入れなど勉強しなければいけないことがたくさんありますが、何も知らなかった頃よりお話しできる範囲が広くなったことで、お客様からの信頼度も高まったと感じます。衣装のスキルが増え、結婚式の全てを担当できる「ブライダルコーディネーター」と名乗るのは、責任もありますが誇らしいです。式を担当したお客様がお子さまの写真を撮りに当社に来られた際、私に会いに来てくださったり、お知り合いの結婚式に出席された時に私を探してくださったりします。それほど喜んでいただけたのだなと感じられ、またがんばろう!と思えます。
私は目指すところがブライダル業界1本だったので、高校卒業後にブライダル専門学校に入りました。専門学校時代、実習で花嫁さんのサポートにつくことがあり、そこで花嫁さんからプランナーへの信頼を感じることが何度もありました。それがプランナーを目指すきっかけになったかもしれません。私は友人から「自分は何が向いているか」と相談を受けることがあります。私の考えを伝えると、自分では気づいていない部分がたくさんあることに気づいてくれます。就活は自分自身を見つめる時期でもあるので、お友だちや家族があなたをどう見ているのか聞いてみるのもいいと思います。
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