私が子どもの頃、母は石井記念ひかり保育園で働いていました。私と弟は母のいる園に通っていたので、園も先生たちもとても身近な存在でした。母はその後、他の園へ異動となり、保育士として意識したのは母以外の先生だった気がします。ただ、母が園での行事に使う飾り物やおもちゃなどを家で作っているのを見て、面白そうだな、楽しそうだなと思っていました。「保育」という仕事に漠然と憧れていましたが、小さい子どもと何かしらで関わりを持つ度に保育士になりたいと思うようになりました。そして、できることなら宮崎で、自分が通った石井記念ひかり保育園で働きたいと思いました。
希望通り、卒園した場所で働けてうれしいです。それにとても懐かしい気持ちがあります。県外就職は全く考えませんでした。私はいつか結婚して、子どもを育てながらずっと働きたいという夢を持っています。実家が近くにあれば子育て中でも頼れるし、母からも保育士をやるなら地元がいいよと言われました。一つだけ困ることは、この園が自然に囲まれているので、私の苦手な虫がたくさんいることです。
私は0歳から2歳児のクラス担任です。この年齢の子どもの成長はびっくりするほど早く、つかまり立ちをした、立てた、歩いたなどのうれしい驚きは日常茶飯事です。パンツトレーニングで失敗すると泣きそうな顔になる子どももいますが、そんなところもかわいい。小さな子どもでも頑張っているんだなと思いますし、見守っていきたいです。私が園で教えた手遊びを、保護者の方から「家でもやってますよ」と聞くこともあり、成長を感じます。そんな子どもたちの日常に触れることにやりがいを感じています。
私は働きたい場所が具体的に決まっていたので就活イベントや保育士専門の就職説明会には参加していません。短大に届いていた募集の中に石井記念友愛社を見つけ、一度見学に行きました。自然の中にあるひかり保育園は、私がいた頃のままのようでした。県内の施設での異動があるのですが、それも楽しみです。試験は筆記と理事長との面接でした。母が働いていたことや私がここの卒園生だということもお話ししました。実際に働くことになり、今はまだ覚えることばかりで、理想と現実とのギャップを考えることはありません。もし何かに悩むことが出てきたら、周りの先輩たちや母がいるので、思い切り頼りたいと思っています。
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