子どもの頃から祖父母が近くに住んでいたので高齢者と関わることが好きでした。祖父母が年齢を重ねて今までできていたことができなくなっていく姿を見ていました。そんな姿を見るうちに、私が高齢者や、誰か困っている人の役に立てる仕事に就きたいと思うようになりました。小学生の時に職場体験があったのですが、その時に、障害者支援施設で高齢者とのふれあいを体験しました。高校を卒業して2年間、宮崎市に住み、専門学校で介護福祉を学びました。就職は小林市でと考えていたところ、先生から「ときわ会」を薦められました。子どもの時の印象があったこと、専門学校の先輩も働いていたことなどを考えて「ときわ会」を選びました。
生まれ育った場所でもあるので、人が優しいと感じます。職場で私が困っていることがあると、気づいて声かけしてくれたり、分からないことを尋ねても優しく一緒に考えて、教えていただいています。実家から通っているので、母にも感謝しています。決して気を抜けない仕事なので、家に帰ると何もせずにゴロゴロしていることが多いです。すごく助かっています。
私は要介護3以上のご利用者さんが主な施設で日常生活全般のお手伝いをしています。ご利用者さん一人ひとりに合わせた介助を行っているので、まずはその方の名前を覚えて、その方が何を必要としているか、どんな性格の方なのか知る必要があります。その日の体調によって機嫌の変化もあるので、一日一日を大切にしています。そんな中、私の顔と名前を覚えてくださって、ご利用者さんの方から声かけしていただくと、すごくうれしいです。関わるうちに笑顔が増えたり、少しずつ体を動かすことで今までできなかったことができるようになることもあります。ご家族が来られた際に、今まで歩けなかった人が歩いて出迎えたことがあります。その姿を見たご家族がとても感激してくださいました。そんな瞬間に立ち会えると、うれしいですし、やりがいを感じます。
私は子どもの頃から介護の仕事に就くと決めていたので、就活はしていません。私のように決めていた道をそのまま進む人はめずらしいのかもしれませんが、不思議と別の道に行く気持ちはありませんでした。この仕事に就いて11年になりますが、介護福祉の仕事は人を相手にするので正解はないし、毎日が勉強です。座学と実地を関連づけることも大事ですし、今、経験していることや行っている介助方法の根拠を知りたいと思うこともあります。私は後輩たちに仕事を教える立場でもあるので、その点は特に感じています。だから、まだまだ勉強、まだまだチャレンジの途中です。就活生のみなさんも、何事にもチャレンジしてみてください。応援しています!
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