私は就活のときに「これがやりたい」と思える仕事が思い浮かびませんでした。県外就職は金銭面や生活面を考えると難しく、進学の気持ちも強くはありませんでした。そこで学校に届いていた求人票の中から職場が宮崎県内で、給料や休日などの条件が自分の希望に合っている企業を探したところ、当社が見つかりました。入社当初は不安でいっぱいでしたが、やってみると楽しいですし、今では工具を集めるという趣味もできました。守るべき家族のためにも頑張ります。

実家が高千穂町なのですが、月に一度は顔を出せています。就職してすぐに結婚し、現在、1歳と4歳の女の子の父親でもあるので実家の母に孫を会わせたいです。妻も働いているので子どもたちは昼間は保育園に預けていますが、帰宅したら妻が家事をやっている間にお風呂に入れたり、遊んだりして楽しく家族だんらんができています。でも、寝るときだけは私じゃなくて妻と一緒じゃないと寝てくれません。それだけが残念です。

私の仕事は機械の修理や点検です。貸し出し前のレンタル機械・器具をしっかりと点検しています。今年から工場内だけでなく、お客様の現場に行き修理や点検を行っています。機械や現場の状況が分からないときが多いので、到着する前にメーカーやお客様とは密に連絡を取り合います。私の修理状況によってお客様の作業工程に支障がでないように迅速、丁寧に作業します。難しい作業を終えたときには達成感でいっぱいになります。「ありがとう」と言ってもらえてうれしいですし、現場は勉強になるので楽しいし、やりがいがあります。

学校に届いた求人票を見て、自分の希望と照らし合わせました。先生方からの推薦もあり試験を受けてみることを決め、面接の練習は同級生や先生方と行いました。正直なところ、どうしてもここじゃないとダメだ！とは思っていなかったし、工具を使って機械を触るなど初めての経験だったので、やっていけるか不安だらけでした。それでも先輩方や同僚のおかげで働き続け、６年目になります。「やりたいこと」は漠然としていますが、「やりたくないこと」は、ハッキリしていると思います。どこに行きたいか分からない人は、求人票の中から「やりたくないこと」を外していけばいいかもしれません。そしてまずは色々な会社の話を聞いて、視野を広げると私のようにいい出合いがあるかもしれません。